名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

まあまあまあまあ。アルフレッドに会いに来たんでしょ?すぐ戻ってくるから奥でお兄さんと楽しくお話でもしてようよ。ここじゃ外からも中見えちゃうし。ほらほら!

(ぐいぐいと背を押されて奥の部屋へと行くと、フランシスが被っていたコック帽を取った。ふわふわの獣耳が現れる。)


……驚いた?そう。お兄さんもアルフレッドやアーサーと同じ人狼さ。アルフレッドと二人、この店で働きつつ、狼であることを隠しながら街に住んでいるんだ。
ああ、俺の名前はフランシス。よろしくね、可愛いお嬢さん。


(手を取られ、手の甲にキスをしたあと、ぐっと顔を近付けて来た)

うーん、アルフレッドから聞いた時は信じられなかったけど……確かに君にはアーサーの臭いがこびり付いてるね。隅々まで。……服を着ていても、嫌ってほど感じるよ。しっかりとマーキングされてる。アーサーらしいなあ。

ふーん、へーぇ、本当にあの坊ちゃんにこんな可愛い恋人がねえ……
いいなあ。お兄さん、女の子だーいすきなんだけどさ、狼であることを隠して付き合うには限度があるでしょ?だからずーっと我慢してたんだよねえ。色んなコト…

ねえ、アルフレッドに会った事、アーサーには言わなかったの?ていうか言わなくてもあいつなら気付くでしょ?
もう二度とあいつには会うなって言われなかった?それとも、言われたけど無視して来たのかな?いけない子だねえ。

(がし、と肩を掴まれて思わず後ずさるも壁に追い込まれてしまう)

はあはあ……可愛いなあ君…小さな肩、その不安気に揺れる瞳、柔らかい肌に長い睫毛。アーサーの臭いがするのは正直萎えるけど、まあそんなものお兄さんが上から付け直せばいいだけの話だし。

君が身体中に俺の臭いを付けて帰ったら、アーサーどんな顔するかな?
この白い首筋に噛み付いてあとを付けて…アーサーに見せつけてやるんだ。もうお前のものじゃなくなったって分かった時、あの坊ちゃんはどんな顔するかなあ?

はぁ……考えただけで興奮して来た。
ねえお嬢さん。狼は君に対するアーサーみたいに優しいやつばっかりじゃないし、アルフレッドみたいに甘ったれたやつばっかりじゃない。
狼だけじゃあないさ。人間の男だってそうだけど、あまり無防備に一人で男に会いに来るものじゃないよ。


……食べられてからじゃあ遅いんだからね。

ということでハァハァじゃあいっただっきまーーす♡