──○○。
来月からお前も本格的にエクソシストとして従事して貰うことになる。
…が、突然悪魔と対面してさあ祓えと言われても困るだろ。初めて悪魔を見る人間ならパニックに陥るのが普通だからな。
……だが、そんな甘い事を言ってられる職でもない。
この職業は、精神面を強く持つことが大事だ。簡単に折れてしまうような心ではやっていけない。
何を見ようと、何が起きようと、しっかりと立って前を見据えて……俺たちはソレと対峙しなくてはならない。
そして、祓わなくてはならない。
…はは。そんな不安そうな顔すんなよ。
お前はもう立派なエクソシストだ。就任の儀が行われるのは来月だが、今だって低級の悪魔ならば簡単に退治できる程度の力を持ってる。自信を持て。
……で、だ。
本題に入るが……
俺の教会に、地下室があることを知っているか?
ああ、そうだ。祭壇の隣にある鍵のかかった部屋の事だ。懺悔室と呼んでる場所だな。
実はそこに、…………、……いや、説明するより見た方が早いな。
……突然悪魔と対面するより、まず慣らすためにも一度、どんなもんか見ておいた方がいいだろ。
着いてきてくれ。
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