(祭壇の隣にある、鍵が掛かった扉の中に入った事は一度もなかった。
どんなもんか見ておいた方がいい……って事は、つまり、中に……?
アーサーさんが鍵を開け、ゆっくりと扉が開く。
地下へと続く階段は、明かりもなく、重々しい雰囲気だ。
ランプに火を付け、アーサーさんは階段を下りて行く。
私も後を追い、階段に一歩足を踏み入れると、ぴり、と何か電気のような感覚が身体に伝わった。
一歩一歩、階段を下りる度、その感覚は強くなって行く。
全身に鳥肌が立って、…きもちわるい、と思った。
アーサーさんはそんな素振りもなく、淡々と前へ進む。口元を手で抑えながら、私もそれに続いた。)
→