…どうしても?
(どうしてもです、と返事をすると、アーサーが漸く牢屋から出て来た。
そして私の腕を掴み、……牢屋の中に入った。)
(「えっ。えっ、アーサー?なにして……」)
(ガチャ、と牢屋の鍵を掛け、手の届かない位置に鍵を放り投げた。)
………お前が来ないんなら、まだ帰らなくていいや。
どうせそのうち、嫌でもアルフレッドあたりが迎えに来るだろうしな。
それまでは此処でお前と楽しい監禁ライフを過ごす事にする。
………ん?どうした?唖然として。
牢屋の鍵?ああ、あっちに投げちゃったな。…へへ。取れねえなあ、ここからじゃ。
うん、鍵も掛けちゃったし?出れねえなあ。
…いい事教えてやろっか。俺のいる牢屋、最初にお前らが全員で来て以来、だーれも来ないぜ。お前以外は、だーれも。
(身の危険を感じて、少しずつ後ろに下がる。けれど、決して広くはない牢屋の中。あっという間に壁に当たってしまった。)
思ったんだ。毎日一緒に居るのも、一日中ベッドん中で過ごすのも、別にわざわざ俺んちに来なくても叶うよなって。
ここにもベッドはあるし、俺がいて、お前もいる。な?何の問題もねえだろ?
ここ、よっぽどの大声でも出さねえ限りは外に声聞こえねえし。だから声大きく出しても大丈夫だぜ?
……な、honey.
折角二人っきりなんだ。楽しもうぜ。
(Bad end...?)