……、(は、)
………ああ、悪い。そうだよな、弾が勿体ねえよな。まだ入ってるけど、部屋に戻ったら補充しとけよ?ほら、返すな。サンキュ。
(まるで何事も無かったかのように、銃を手渡された。
いや、あの、い、いりぐち……死体……めちゃくちゃの………
出れない見れないどうしよう……)
おいおい、どうしたんだよそんなに震えて…
ああ、そうだよな。こんな密室で銃何発も撃ったら煩かったよな、ごめんな。耳痛くないか?
もう大丈夫だからな。さっきの話の続きしようぜ。
俺とお前の邪魔をする奴なんて全員俺が消してやるからな。俺がお前を守ってやる。
だって、お前を傷付けていいのも、殺していいのも俺だけだからな。
(ぽんぽん、と優しく背中を叩かれる。)
(…やっぱりこの世界のアーサーはおかしい。絶対におかしい。
銃声を聞いた警備の人が駆け付けてくれるまで、腰が抜けた私は身動きが取れずにその場にへたり込んでいた…。)