名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

~~~ッ、見つけた、っ、待てバカッ!!


(一歩進んだ瞬間。
後ろから腕を強く引かれて、思わず転びそうになる。後ろを振り返ると、アーサーがいた。
なんでここに。どうして。……そう思う反面、来てくれて嬉しい、と思ってしまう自分がいた。)


っこの、お前何してんだよ……!なんでこんな…ッ、…

…ーーっはあ………すみません、こいつ俺の連れなんです。勘弁してやって下さい。


……○○。話は帰ってからだ。行くぞ。


(唖然とする男性にそう言って、アーサーに引きずられるように歩く。
……だめ。手を振り払わなきゃ。そう思うのに、アーサーに強く握られた手の痛みが嬉しくて。
着の身着のまま家を飛び出して私を探しに来てくれたんだろう。寝癖がついた髪の毛を眺めながら、アーサーに手を引かれるまま歩いた。)