(ーー今日は一段と寒かった。
熱い湯に浸かりながら、大きくため息を吐いた。風呂はすごい。癒し効果が尋常じゃない。イギリスにいた頃は毎日シャワーで済ませていたけれど、日本に住むようになってからは毎日こうして湯船に浸かっている。)
(ぼんやりと天井を眺める。
……あれから、もう一年経った。忘れようと思っても忘れられなくて、数カ月は屍のような状態で過ごしたけれど、人間なんて慣れる生き物だ。今はこうして何事も無かったように仕事に向かい、いつもの毎日を送っている。
あいつは、○○は死んでしまったんだろうか。
そもそも、サキュバスだ悪魔だなんて、あれは夢だったんじゃないかとすら思えてくる。
内容が内容だけに誰にも相談出来ないし、こうしてまた来るクリスマスに、あいつとの思い出をひとり振り返るしか出来ない。)
はあ…………
○○……。……会いt
(バシャーーーーーン!!!!!)ぶはっ!!!???
(突然。突然、天井からなにかが湯船の中に落ちてきた。)
な、な、なん、なんだ!?天井落ちた!?は!??
え、な…………………
………、……○○…………?
(1度も忘れた事なんかない、懐かしい顔。……二人、暫く唖然と固まる。)
~~~~っっ、アーサーーーー!!!!