…………感動の再会をめちゃくちゃにして悪かったな……
(お風呂から上がり、少しやつれた様子のアーサーにもう1度抱き着く。)
…○○……
……ほ、本物だよな……?
(頬を撫で)
…あのさ、何がどうなってどうなったんだ?
(あのあとの事をアーサーに説明した。)
(ーー翼と尻尾を切断されたあとのこと。(死ぬほど痛かった)
魔界を追放される、と聞いてすぐにぽいっと捨てられてしまうのかと思ったけど、そうではなかった。
私は大人の姿だけど、サキュバスとして生まれてまだ3年。人間界の常識とか、過ごしていく上での必要最低限の知識とかそういった物が抜け落ちているため、それの勉強に一年かかった。まさか魔界を追放される前に一般常識のテストを受けることになるとは思わなかった。)
(「ーーだからね、アーサー!私、人間になったんだよ!!人間に!!」)
に、人間に!?
じゃあもうサキュバスじゃねえのか!?
そ、そうか!そうか!!ははは!!
良かったな、お前、サキュバス向いてねえなってずっと思ってたからよ!
そうか……そ、か、…ははは。
(ぎゅううっ…)
…………っ良かった……俺のせいでお前、死んじまったんだと思ってたから…。
○○、すげえ会いたかった…。お前のこと、忘れたことなんか一度も無かった。本当に、また会えて嬉しい。
なあ、もうどこにも行かねえよな…?
うん。というか、またここに置いてくれると嬉しいかな…魔界から身一つで来たから何もなくって…