名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

(ベッドから飛び起きる。時計は朝五時を指していた。
自分の体に魔力が満ちているのを感じ、夢ではないことを実感する。とうとう、タイムリミットだ。)

(そっとリビングに行くと部屋は静かだ。アーサーはまだ起きていないらしい。)



(ーーーさようなら、アーサー。

それだけ書いたメモを残し、私は部屋を飛び出した。)



(……やっぱり、アーサーの魂を奪うなんてこと、出来ない。)