(ーーその様子を見て、私は胸がぎゅっと掴まれたようになんだか堪らなくなり、イヴァンにぎゅうっと抱き着いた。)
っ…わ。○○ちゃん……?
(黙り込む私を、イヴァンはそっと抱き締め返す。)
……。
………○○。
…Благодарю вас.
会いたかったよ。……ずっと。
(耳元でそっと囁かれ、え、と思わず顔を上げる。
ぽかんとする私にくすっと悪戯っぽく笑って、イヴァンは私から離れた。)
……ふふ。見て、アーサーくんがすっごい顔でこっちを見てる。さっきまで口喧嘩してて君が離れてったのにも気付いてなかったくせにね。
ふふふ、おかし~。からかってこよ~♪
…○○ちゃんも一緒にね。
(ぎゅっと手を繋がれ、それを見たアーサーの眉間にますますシワが寄り、それがおかしくて笑ってしまう。)
(「うん、からかいにいこ!」)
(そう言って、私はイヴァンの腕に抱き着いた。)
ーfinー