ーーーはあ。 緊張しますね。
いえ、今回は仕事の外交パーティではないと分かってはいるのですが……やはり彼に会うのはいつでも緊張するものです。
逆に、プライベートのものだからこそ、ですかね……。
いっそ仕事として会う方が色々と安心なような……。仕事ならば流れも全て想像つきますしね…。
しかし……こうしてわざわざ家に呼ばれるなんて、少し珍しいような…しかも○○さんまで……
(私と菊さんは今、二人でイヴァンの家に来ている。
理由はというと、イヴァンのバースデーパーティに呼ばれたからだ。
パーティ、と言っても、国同士、個人的に交流のあるメンバーのみ呼ばれているようで、大々的にするものではなく、小さなホームパーティだ。
だから尚更、二人で招待された事に、二人で首を傾げていた。
……菊さんだけならまだしも、私も、なんて。)
(ーー夢の中で、イヴァンに会い、別れを告げたのはもうひと月前の話だ。その出来事があってからイヴァンに会うのははじめてで。
だから余計に緊張してしまう。あれは夢の中の話だから、イヴァンが知るはずも無いって分かってるけど、それでも、もしかしてーーーと。少しだけ、期待をしていた。)
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