名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

(知り合いのみでする、個人的なバースデーパーティ、と聞いていたけれど、私がイメージしていたお誕生日会とは全くちがうものだった。

さあどうぞ、とイヴァンが扉を開けると、広い部屋の中に沢山のテーブルと豪華な料理と飾りと……。

これは……これはマンガで見たことがある…金持ちのお坊ちゃまがマイクを持って「今日は僕のバースデーパーティに集まってくれてありがとう」的なことを…言うアレが出来るじゃないか……!?)


英「! ○○!なんだ、お前も招待されてたんだな。そうか、それなら時間を作って来て正解だったぜ。……あ、い、いや、べつにお前に会えたから来て正解だって思ったとかそn」

仏「あーーはいはいはいそういうツンデレのテンプレ聞き飽きたからね。どいたどいた。
○○ちゃん、いらっしゃい♡まさかここで会えると思ってなかったから嬉しいな。今日の服すごく可愛いね♡(手の甲にちゅっ)」

英「!??てめっ、汚ねえだろうがやめろ!!○○、すぐに洗ってこい、石鹸でよく洗えよ」

仏「ちょっと~~??お兄さんをばい菌のように扱うのやめてくんない??」

英「似たようなもんだろーが。」

仏「はー!??毛虫みたいな眉毛してるやつに言われたくないんですけど!?いい加減それ剃ったほういいよ?ただでさえお前もっさりしてんだからさあ、お兄さんみたいに少しはスマートになりなよ」

英「なんだと?てめえ俺のこの紳士的な眉毛をなにみたいだっつった?あ?もっかい言って見やがれ!!」


(ぎゃんぎゃんと口喧嘩がはじまって、うわ~めんどくせえ~~と思い、そろりそろりと一歩ずつ後ろに歩き二人から距離を取ると、誰かにぶつかってしまった。振り返るとイヴァンが。)

露「……ふふふ。大丈夫?相変わらずだね、あの二人。見てる分には面白くていいんだけど。」

(くすくすと笑いながら、目を細めてその様子を見つめるイヴァン。)