(連れられるまま廊下を歩く。…見た事の無い、少しシックな感じの、お屋敷?みたいな場所だ…ここ、どこだろ…
ある部屋の前で立ち止まって、重い扉を開けると、部屋にはルートと菊さんが居た。)
独「…遅い。」
日「……フェリシアーノだけではなく 、○○までどうしたのです。
一緒に居すぎて能天気馬鹿が移ったんですか?遅刻なんてお前らしくもない。」
伊「ちょっと聞いてよ二人とも!遅刻とかそういうどうでもいいことはいいから!○○の頭がおかしくなったんだって!ほら!」
(今度は背を押され、ルートと菊さんの前に出される。
不思議そうに私を見る二人は、……その、なんていうか、いつもの穏やかでふわふわした感じがゼロで、冷たい雰囲気があって、じ、と見られると怖くて固まってしまう。)
独「……」
日「………」
(………。)
伊「……ちょっと、何見つめあってんの?俺の話聞いてる?」
日「おかしくなったと言われましてもね。見た目に特に変化はありませんが。」
伊「あ~~うんまあそうだね、見た目は変わりないよね。こうすれば分かる?」
(そう言って、フェリシアーノは突然私の胸を思いっきり揉んだ。思いっきり。
驚きの余り固まってしまう)
伊「ほら!変でしょ!?いつもの○○なら今頃
うわっ!!?」(菊が刀を取り出し、フェリシアーノの腕に向けて全力で振り下ろした。)
伊「………いつもなら、○○がやってるでしょ、それ。見てよ、普通のオンナノコみたいに固まってるから」
日「…○○。身体を気軽に他人に触れさせるなとあれほど言ったでしょう。無断で触れてくる不届き者は殺せとも教えた筈。何をぼんやりしているのか、薙刀はどうした。」
独「…確かに少し様子がおかしいな。いつもよりぼんやりしている。目付きが違う。どうしたんだ。」
どうしたもこうしたも、みんなこそ…どうしたの……?