名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

(地下までの道中)

伊「──牢屋にいる奴なんだけど、あいつ、今朝お前が捕まえたやつなんだよ。覚えてない?お前の寝室に忍び込んで、お前が縛り付けて連れて来たの。」

(私!!???
全く身に覚えがないと全力で首を左右に振る)

伊「ふーん。確かに今朝までのお前はいつもの○○だったもんね。おかしくなったのは…そうそう、ソファで昼寝してるお前を起こしたあと辺りからかな。」

日「昼寝?………それはおかしい。容易く他人に寝顔を見せるべきではないという私の教えを、○○はしっかり守っていた筈です。」

伊「じゃ、起きてからじゃなく、寝ちゃうあたりから既に可笑しかったのかもね~。」


(そんな話をしながら、地下への階段を降りる。階段を降りた先に、重々しい雰囲気の扉が。扉には南京錠で鍵がかかっている。
しかし、私が捕まえた奴とやらは、誰なんだろう…。)


伊「あ。……この扉の鍵持ってくるの忘れた。中の鉄格子の鍵はあるんだけど。ねえ○○、お前走って持ってきてよ。」

日「チッ。ここまで来て…貴様は本当に能無しだな」

伊「うっさいなあ。忘れたもんは仕方ないでしょ」

独「退け。」

伊「えっ、…あっ、ちょっ」


(ルートさんは銃を取り出し、南京錠へ向けて数発撃った。壊れた南京錠を投げ捨て、扉を開く)

伊「……あーぁ。すーぐ撃つんだから。」


(3人にとってはいつもの事、なのか、気にする様子もなく先へと進んで行く。
銃はもちろん、こんなに間近で銃声を聞いたのははじめてだった私は、驚きと恐怖を感じ、足が震えた。
……私がおかしくなったと言うけど、おかしくなったのはみんなの方だ…!)