英「○○!」(鉄格子の中に居たのは、アーサーだ。私を見て嬉しそうに笑うアーサーの顔は、以前のアーサーと変わりない。もしかして、アーサーだけはおかしくなってないのかも…!)
(アーサーに近付こうとする私を押しのけ、菊さんが鉄格子の鍵を開け牢屋の中へと入って行った。刀を取り出し、アーサーの首へ当て付ける。)
日「さて、質問にだけ答えなさい。○○に何をした。」
英「○○!おい○○、俺のこと分かるか?もっとこっちに来てくれ!」
日「質問にだけ答えろと言っている。貴様は言葉の意味も分からぬ程低能か?」
英「……チッ。っせぇな……」
(にこにこした顔のアーサーが一瞬にしてヤンキーになった。
アッ、だめだアーサーもおかしくなってる……)
英「○○に何かしたかって?ああ、したぜ。全部俺のもんにするためになぁ。」
伊「はあ?どういうこと?」
英「○○は俺のもんだろ。この世に存在する○○は全部全部全部全部俺のもん。つーことは並行世界の○○も俺のもんって事だ!だから並行世界の○○を呼び寄せたんだよ!他の世界のやつに取られちまう前にな!
寝室に忍び込んで魔法かけた時は起きられちまって失敗かと思ったけど違ったみたいだななあ○○!いつものゴミ屑を見るような眼差しもたまんねえけどその戸惑った幼子みてえな表情もたまんねえなぁ!おいお前ら○○に触んじゃねぇぞこの世界の○○もよその世界の○○も全部全部全部全部全部全部全部全部俺のもんなんだからな!!!」
(はははは!と高笑いするアーサーに、思わず一歩後ずさる。そんなアーサーに怯むことなく、菊さんは変わらず続けた。)
日「成程。して、元の○○はどこへ行った。」
英「○○と交代で並行世界へ行ったはず……なんだが、少し意識が○○の中に眠ってるみたいだな…。
お前らは感じねえのか?○○の中に居るだろ、俺の事を強く睨みつける○○が。俺には分かるぜ、刺すような強い視線を感じるからなあ…ははっ、ナカに少しだけ残った残留思念なのに、こんなに俺に強い思いをぶつけてくんだ……たまんねえなあ…」
伊「…………お前、ほんっとキモいのに好かれてカワイソーに…あんま見ない方がいいよ」
(フェリシアーノが私を隠すように前に立った)
日「…どうやって元に戻る」
英「さあ。」
日「ほう。そうか、貴様を殺せば良いんだな。その首今すぐに切り落として川へ投げ捨ててやろう」
英「はっ、やってみろよ。国は首を落としたら死ぬのかどうなのか試してみたらどうだ?
ああでもどうせなら○○に切って貰いてえなあ…こんなクソ猿爺に切られんのは癪に触る…なあ○○、お前の手で俺の首切り落としてくれよ…それで死んじまったとしても俺○○になら殺されてもいいからさあ…」
(菊さんは眉間に皺を寄せてぐ、と刀に力を入れた。本当に切り落とす気だ。そ、それは流石に……!!!)
だ、駄目!!やめて!!