(冬休みスタートの前の、最後のホームルーム。
全員に配られた、学園主催クリスマスパーティのお知らせ、と書かれたプリント。
そして、自分のイニシャルが刺繍された青いリボン。)
(クリスマスパーティのプリントはともかく、なんだこの青いリボンは…。
ホームルーム後、フェリシアーノたちに尋ねてみる事にした。)
伊「今年も来たね!クリスマスパーティー!!楽しみだな~~!!○○ちゃんは学校のクリスマスパーティはじめてだよね?すごく豪華なんだよ!」
(そう楽しそうに言うフェリシアーノの手には、赤いリボンが。フェリシアーノだけじゃなく、ルートや菊も同じく赤いリボンを持っていた。)
(「このリボンってなんの意味があるの?」)
独「このリボンか?…クリスマスパーティで使う物だ。」
伊「このリボンはねー、パーティの時、男女ペアになって社交ダンスを踊るんだけどね、そのペアになる相手と交換するんだよ!」
(フェリシアーノが赤いリボンを私に差し出した。かわりに私の手から青いリボンを抜き取る。)
伊「たとえば君と俺がペアになるなら、こうやってお互いのリボンを交換するんだ。ね、てことで君は俺と一緒に踊ってくれる?」
独「こ、こらフェリシアーノあまりふざけるな!…ほら、○○もリボンをフェリシアーノに返せ。」
日「まあ、ダンスと言いましても全員強制参加という訳では無いですからね。自由参加なんです。参加したい人だけこうしてリボンを交換し合うんですよ。
まあ参加する方の9割は恋人同士の方々ですけどね…」
伊「そうそう!ちなみに!俺たちは過去2年間1回も女の子と踊ってません!!」
独「そ……それは胸を張って言うことか……?」
日「まあダンスはいいとして、こちらのクリスマスパーティ、本当に凄いんですよ。一流の料理人やパティシエを呼んでビュッフェ形式でご馳走が頂けるんですよ!
これが美味しいのなんので毎年楽しみなんですよね…。」
伊「わかるわかるーー!!特にケーキ、すっごく美味しいよね!今年も楽しみだなぁ……俺、その日朝からなにも食べないようにしてパーティの時にいっぱい食べるんだぁ~!」
独「…まあ、この通り俺たちは色気より食い気というやつだな…だが、本当に料理は絶品だ。○○も楽しみにしておくといい。」
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