名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

(……ダンスが終わってすぐ、私は会場から逃げ出していた。だって、だって絶対質問攻めにあう。間違いない。
なんて説明したらいいのかも分からないし、何より、余韻に浸っていたかった。まだ気持ちがふわふわとしている。ダンス中は、そう、まるでお伽噺の世界にでもいたような時間だった。)

(アーサーもダンスが終わってすぐにまだ仕事があるからと会場をあとにした。忙しい仕事の合間をぬって来たんだろう。…わざわざ、私と踊るために。

……そんなに、ダンスの練習の成果をみんなに見せたかったのかな。

それとも、…………それとも…。
い、い、いやいやいや、まさかそんな。それはない。きっとない。思い浮かんだ一つの考えを消すために頭をぶんぶんと振った。

去年も一昨年もアーサーは誰とも踊ったことはないって言ってたし、そう、最後の思い出的な感じに私が選ばれただけで、きっとそう、深い意味なんてない。…はず!)


(…………えーと。

会場から飛び出してきたはいいものの、どこに行こうかな。いつまでも立ち止まってたらフェリシアーノたちが探しに来てしまう可能性がある。移動した方が良いよね。)


生徒会室に行くアーサーED

空き教室に行くトーニョED

屋上に行くギルED