(「菊さん、欲しいものとかあったらすぐ言って下さいね。なにかプレゼントしたいんです。」)
おや、そんなに気を遣わなくても良いのに。
こうして一緒に居て下さることがプレゼントだと言ったではありませんか。
……ですが、その気持ちはすごく嬉しいです。ありがとうございます。
プレゼント…、そうですねえ……
(うーん……と暫く悩む菊さんに、なんでもいいですよ、遠慮しないで!と声を掛ける。)
いやあ、改めて聞かれるとパッと出て来なくって……
いえ、欲しいものはあるんですよ。はい。
……国債を1発で全て返せる位のお金とか……すごく欲しいですね…………ええ…………
(アッ…菊さんの目が死んでる……)
…ふふ。まあそれは冗談ですけど…いえまあ冗談でもないんですけどね……神龍が居たら即答で土下座で頼むレベルなんですけどね…………
プレゼント……う~ん…
………では、とりあえずショッピングビルにでも入ってみますか。
色々と見ながら歩けば欲しいものが出てくるかもしれませんし。…夕飯の買い出しだけでは、デートとしては少し味気ないですしね。
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