…っおい!!ふざけんな!!その女は関係ねぇだろうが!!
(聞いたことのない、アーサーの震えた声。)
(海賊船に敵襲が来るのは、たまにある事だった。
普段は、あまりに平和な毎日で、私が乗っている船が海賊船だということを忘れてしまう位だ。
敵襲だ、と、クルーが慌てた様子で私の部屋に飛び込んで来た。戦う力も何もない私は、いつも倉庫に身を隠す。)
(アーサーは、とても強い。負けを知らない、最強の伝説の海賊だと、語られているんだ!と、いつもクルーの皆が熱く語っていた。
実際、今まで何度かあった敵襲も、一度も負けた事がない。全てが終わった後、アーサーが倉庫に迎えに来てくれる。)
(怪我も何一つなく、何事もなかったかのように、「待たせたな」と、私に手を差し伸べてくれる。)
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