名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

(小屋へ飛び込むように入ると、何人かの男に取り押さえられている菊さんがいた。ああ、遅かった…。)


香「Wow.なんかカワイイ女の子が来た。」

日「○○……っ!!来てはいけません、すぐに逃げなさい!!」

香「あ、この子がアーサーの手紙に書いてあった○○?んじゃ捕まえといた方がいっすかね」

日「!! っ止めなさい!○○は何も関係無い!!私がいれば十分でしょう!?」

香「いや、そーは言ってもあの人うるさいんで一応、」英「…香、こいつは俺が捕まえる。他のやつには触らせるな」

香「あ、船長」

日「ッ……!!」


(いつの間にか背後にいたアーサーに腕を掴まれた。)


日「………先ほど彼らにも言いましたがね、あなた方が言うような財宝などこの島にはありませんよ、アーサー・カークランド。」

英「うーん…そりゃあ素直にハイここにあります、なんて言う訳ねえか。面倒だな…菊はやたらと頑固だからなあ、長期戦になるか?こりゃあ。」

日「……あなた、よくも平然と我々を騙していられましたね。良心は痛みませんでしたか。それともそんなもの持ち合わせていないと。」

英「はは、そりゃあ傷んだぜ。正直罪悪感もすげぇけどな、今更後には引けねえんだ。俺はこれが仕事だからな。」

日「…○○と、島民にはどうか手を出さないでくれませんか。」

英「俺だって出来るならばそうしたい。人を傷付けて愉しむような趣味は持ち合わせてねえからな。
これは取り引きだ、菊。財宝の在処を俺に教えろ。」

日「………財宝、など……ッ」

英「ああ、財宝のありかは、島の当主と……巫女もその場所を知っているんだったか。」

日「!! ッ○○は何も知りません!彼女は確かに巫女として私の手伝いをしてくれていますが、それだけです!!彼女は何も知らない!!」

英「…そうだな。共に酒を飲んだ時に言っていたな。こいつには島の重荷を背負わせたくないから何も教えていないと。」

日「なら、彼女を解放して下さい!!」

英「解放すりゃあ在処を話すのか?」

日「……っ」


英「………ふん。○○は人質だ。島民もな。少し時間をやる、冷静に考えてみろ。
おい、香、俺は○○を連れて行く。香は菊の側で話を聞いとけ。他の奴らは島民を探せ。恐らく島の反対側に民家がある。」

香「りょっす」

英「ああ、島民に手荒な真似はするなよ!どうせ老人が数名いる程度だ。おかしな真似をしないように見張りをつける程度でいい。」