名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

日「っ○○……!!」

(部屋へ入ってきた菊さんに思わず抱き着くと、強く強く抱き締められた。)

日「大丈夫でしたか!?なにも…なにもされてはいませんね!?外傷はないようですが…!」

英「手は出さねえっつったろ。俺は約束は守るっての。」

日「…詐欺師のような男を信じられますか。
それより、どうして突然会わせる気になったのです?今までずっと、外にすら出してくれなかったくせに。」

英「今日が期限の最終日だからだ。いい加減吐いて貰いてえんだがなあ。」

日「財宝などないと何度も言っているでしょう」

英「………はあ。まあ、時間は明日の朝まであるからな。」

(菊さんの肩に顔を埋めた。ぽんぽんとあやすように背中を優しく撫でられる。)

英「………(うらやましい)」

日「…すみません、○○、貴女をこんな事に巻き込んでしまって…貴女だけは助けます。この命にかけても。」

英「べつに命なんかかけなくても話してくれりゃあ解放するってーの…」

日「ふん。その言葉も私は信用なりませんね。」

英「あのなー…」

(そんな話をしていると、荒々しく部屋の扉がノックされた)