……○○。
こんな所で何をしているのです。…部屋にいないから驚きましたよ。
こんなに薄着で夜風に当たっては風邪をひいてしまいますよ。仕方がない子ですね…。
(着ていた羽織をそっと貴女の肩にかけ)
…とうとう明日ですね。
アーサーさんたちが来て、あまりに賑やかで一ヶ月がとてもあっという間に感じましたよ。
それも明日までですか……漸く静かになるんですねえ。
ああ、でも数人ほどは島へ残るらしいですよ。全員連れて行けと何度も言ったのですがね…この島を気に入った船員さんが何人かいらっしゃるようで、是非とも護衛としてここに住ませて欲しい、と。
……やれやれ。
関係者以外立ち入り禁止の島なんですがね。
…ま、そのようなしきたりなど、どうせ昔の人間が決めたこと。今の当主は私ですし、貴女が去ったあと一人では人手が足りませんからね。男手が増えるに越したことはないですし。
……?どうしました?
…私、アーサーさんについて行くなんて一言も言ってないですよ