ーーー、さん、
ーーーーー○○さん。○○さん、
(菊さんの声に目が覚める。夜更かしのせいか瞼がひたすらに重い。)
……もう。
今日は1日、私に付き合って下さるんでは無かったんですか?…いえ、まだ朝の6時ですけれども。
しかし1日、と言ったからには朝から晩までですからね。昨日朝ご飯も作って下さると言ったではありませんか。
(ゆさゆさと体を揺さぶられてなんとか目を開ける。)
(「はい………いまおきます……いま…………」)
……、やれやれ……
仕方ない子ですね。
ほら、早く起きないと悪戯しちゃいますよ。
(そう言って、菊さんは私の上に覆いかぶさって来た。パジャマの胸元のボタンを手際よくぷちぷちと外される。
ーーいつもは絶対にない菊さんの行動に驚き一気に目が覚め、する、と服の中へと手を滑らせる菊さんの肩を押す。)
ーーおや。起きてしまいました?
残念。もう少し眠っていて下さっても良かったんですよ。
……1日付き合って下さる、という言葉、布団の中で1日、という意味に変えても良いかな、なんて思ったんですが…。
(頬を撫でられ、耳元でそう囁かれてびくっと反応してしまう。)
き、き、菊さん!?ど、どうしたんですか今日なんかいつもとちがう…!