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名前:アーサー
スコーンの数172個目
撫でる!
別に、突然の事ではない。
「あっ」と思う事は今思い返せば沢山あった。
物を渡す時手が触れたり、目が合ったり、他愛のない話で笑ったり、ただそんな普通の出来事であり、小さな小さなこと。
それでも確かに、俺はその度に「あ、」と心の中に何かが生まれて、その小さな欠片はどんどんと積み重なって、気付けば俺の胸の中はその欠片でいっぱいになって行って、今にも溢れ出しそうになっていた。
塵も積もればなんとやら、というやつだ。
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