名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

あぁ、好きだぜ。つーか好きでもない相手をわざわざ魔法で呼び出してまで自分のもんにしようとなんかしねーよ。
お前に初めて会った時……運命だと思ったんだ。
綺麗な黒髪に、それと同じ黒い瞳…小さい体で、誰よりも凛としていて、何より俺を睨む強い眼差しにグッと来たんだよなあ…。一目惚れしてから何度もアピールしたけど、全然相手してくんなくてさ。それもまたたまんねえし…ああでも、本当は俺のことをお前も好いていてくれた事はちゃーんと分かってるぜ?お前は誰より強くて、誰より逞しかったが、不器用な女だった。でも、俺はその不器用さも知ってたし、俺への気持ちにも、俺はちゃんと気付いてたからなっ。

だからあの夜…わざと鍵を開けていてくれたんだろ。
本当は、俺が迎えに来てくれるのをずっと待ってたんだよな?

(私の目を見つめるアーサーは、私じゃなく……私の中に居るらしい、"○○"へと話し掛けているよう様に見える…)

……はは。全部俺のもんにするんだ。お前のこと。全部、俺のもんにする。
お前だって、それを望んでるよなあ。全部、俺に奪って欲しいだろ。分かってるよ。俺に任せとけ。