○○、どうした?泣いてんのか?
…ほら、もっとこっち来いよ。安心しろ、もう無理矢理引き寄せたりしねえから。
ほら、早く。
(恐る恐る鉄格子に近付くと、頭を撫でられた。ぐ、と頭を引っ張られて、アーサーと顔が近づく。)
○○の泣き顔なんかはじめてだ。なあ、もっとよく見せて。
(頬に手を添えられた。指先で涙をそっとすくうと、ぺろ、と舐めた。)
……しょっぱいなあ。ははっ!
何で泣いてたんだ?あいつらに何かされたか?それなら言えよ、すぐにでも俺がぶっ殺してやるから。
それとも俺のせいか?…俺のせいならいいなあ。俺がお前の感情揺さぶって、泣かせた、なんて最高だろ?
泣き顔……ずっと見てみたいと思ってたんだ。
可愛いなあ、○○…ほら、もっと泣いて見せろよ。
ああでも、もったいねえな、○○の涙。全部舐めてやりたい。鉄格子が無けりゃなあ…。
(そう言ってまた涙をすくい、ぺろっと舐めた)