××ちゃんは俺を愛してると言ってくれた。
俺の全てを肯定してくれた。
認めてくれた。
助けてくれた。
優しかった。
愛しかった。
それでも俺は葵さんが好きで、凛ちゃんにまた笑って欲しくて……桜ちゃんを助けたかったから…………××ちゃんの愛を受け入れたら、何かが崩れてしまいそうな気がしたから……ひたすらにそれを、拒んだ。
…………つもりだった、んだ。
…………××ちゃん。
俺は君が好きだ。君を愛している。
でもね、やっぱり……葵さんのことも、大好きなんだ……!!
俺が拒絶されたのは、彼女への愛が足りなかったからなんだ。
きっとそうだ。そうに違いない。
だって××ちゃんはこんなどうしようもない人殺しの俺にまだ優しく手を差し伸べてくれるんだ。
その度に俺は思ったよ。「ああこの子が葵さんなら」って。
最低だろう? 君が助けた男はこんなクズだったんだ笑えよ。
…………違うんだ。
………………助けたかったんだ、本当に。
あの人に幸せになってほしかった。
それだけだった。
また、笑って欲しかったんだ……!!
殺すつもりなんて、なかった、筈なのに
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