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ああ、うん、そうなんだ。

ちょっと事情があって生まれも国籍が違うんだけど、血の繋がった僕の姉さんなんだ。

ちょっと…いやかなりドジなんだけど、ほら、可愛いでしょ?

それに人当たりもよくて優しいから、すごく人気なんだあ。

そういうお店じゃないんだけど、姉さん目当てで通ってる男の人とかもいて…まあ手を出したりしないならいいけどね。

そうそう、姉さんといえば妹もいてね、彼女は今学校で、しかもキッチン担当だからほとんどそこからは出てこないんだけどね、すっごく美人なんだあ。

まあ、妹の方は生まれ、国籍だけじゃなく名字まで違ったりするんだけど、…もちろん血は繋がってるよ。

彼女ね、人付き合いは苦手だからウェイトレスみたいな仕事はなるべくしたがらないんだけど、たまーに人手不足のときとかは、そっちに出たりするんだ。

その時にちょうど妹を見たお客さんが、どうしても彼女を一目見たくて通いつめたりもするんだよ。

すごいでしょ?

うふふ、ちょっとしゃべりすぎちゃった。

はい、ボルシチできたよ。

どうぞ召し上がれ。



cじゃあ、いただきます
cあのウェイトレスさん、お姉さんなんですか?