(お邪魔しまーす!起きてないよね?)

静かに扉を開き、暗い部屋の中へ足を踏み入れた。
灯りがないためよくはわからないが、意外にも物の少なく片付いた部屋の奥に寝台があった。
物音を立てないように扉を閉めゆっくり近付くと、体を丸めて小さく寝息をたてているジュダルがいた。

(ウッヒョーイ!グッスリ寝てるよ〜フフフフフ)

しばらくジュダルの寝顔を網膜に焼き付けたあと、おもむろに歩き出す。

ここに来た理由。それはただジュダルの寝顔を眺めに来た事だけではない。
思い出してほしい。何を思って睡魔と戦いながらこんな時間まで起きて、この部屋までやって来たのかを。

…思い出していただけただろうか。
そう、布団に潜り込むためだ。
本来なら寝込みを襲いたい所だがあえてただ横で眠るだけを選択しよう。何故ならば大人しく共に一晩同じ床につくことで翌朝目が覚めた時「ふぁ〜よく寝た…えっ?何でお前がここに!?」「やだぁもぅ〜昨日はあんなに沢山色々したくせにもう忘れたの?」というちょっとえっちなコメディ漫画に有りそうな遊びができるのだ!

さあいざ行かん!我が楽園へ!



お邪魔しまーすグヒヒ