時同じくして、浅草の町にも侵略者の魔の手が迫りつつあった。
突如として浅草上空に現れた巨大な黒輪……。
そこから現れたのは、今までに見た事もない大小様々な異形の軍勢だった。
自らを虚無の化身、リンクジョーカーと名乗る彼等の暴虐に対し、全力を持って応戦するGコンパチブルカイザー。
だが、最初こそ善戦してはいたものの、リンクジョーカーの操る未知の力「呪縛(ロック)」とその無尽蔵とも言える圧倒的物量を前に、次第にコウタ達は追い詰められていく……。
焼かれ、切り刻まれ、踏みにじられていく浅草……。
そしてその絶望に拍車を掛けるが如く、巨大な鎌を携えたドラゴンのような指揮官と思わしき異形が姿を現した……。
「てめえが親玉か……!よくも俺達の町を!!」
コウタがそう叫んだ瞬間、ドラゴンの鎌がGコンパチブルカイザーの右腕を切り落とす。
間髪入れずに左足、右腕、そして頭部……ダーク・ブレインとの戦いでさえ耐え凌いだその機体が、次々と切り刻まれていく……。
「諦めねえ…俺達が負けたら…浅草は……!!」
必死に絶望に抗う少年を見下ろし、そしてドラゴンはこう言い放った……。
【希望はある。だが、お前に救いが訪れる事は無い。】
「!!」
希望を打ち砕かれ、絶望に屈するコウタ……。ロアの叫びも届かず、為す術無く崩れ落ちるGコンパチブルカイザー……。そして、ドラゴンの大鎌が今、降り下ろされようとしていた。
……その時だった。
大鎌がカイザーに直撃する瞬間、赤い何かがその大鎌を弾き返したのだ。
驚愕するドラゴンとコウタの間に立つ、コンパチブルカイザーに似た赤い機体……。
「お前は…一体…!?」
コウタの言葉に、その機体はこう答えた……。
「超次元ロボ……ダイ!カイ!!ザァアアアアアアアアッ!!!」
ギガンティックOG11