…………?
おかしい、もう既に地面へと降りたっているはずであるが、意識が消えない。もしかして地獄か天国にでも来たのであろうか。
私は恐る恐る閉じていたまぶたを開けた、そしてそこには??茶髪の天使が居た。
私は茶髪の天使にお姫様抱っこをされる形で居た。
「天使……私はどうやら天国に来たようだ…………」
「何を言っているんですか、ここは学園都市の公園のとある木の下ですよ?」
「??え?」
と、言うことは私は生きている? 私は天使の顔を良く良く見てみるとミサカであった。そう、私が天使だと思っていたのはミサカだったのだ。
「ミサカはあなたが落ちたのを見て、全速力であなたを助けに行ったんです、とミサカはホッとしながらもあなたが生きている理由を伝えます」
「助けたって……この高さから落ちた私を!?」
「はい、一応ミサカは軍用クローンなので訓練を受けたベテラン女性兵士並には身体能力は高いです、とミサカはあなたを受け止められた理由を打ち明けます」
軍用クローン? 一体どういうことであろうか。
ふと私は風船の事を思い出した。
「あれ、風船は?」
「風船はあなたが落ちたときあの少年が「ごくろう、お前の働きは評価しねぇ、さらばだです!」と言って風船だけ取って何処かへ行きました、とミサカはあの少年のことを真似しながら回想します」
「なんとも、ひどい子供だった……」
私は深いため息をついた。人に物を頼んで置いてそれとは……なんだかとても悲しい気分である。
「おー? おまいら何しとんじゃぁ?」
何やらいかにも柄の悪そうな男の声が聞こえた。もしや、あのギャングもどきの不良グループであろうか?
私は声のする方を向くと、そこにはやはり不良グループの柄の悪いとても学生には見えない老けて婚期を逃した中年親父みたいな男たちが数人腕を組んだりガムを噛んだりと悪態を付きながら私とミサカを睨み付けていた。
「うわぁ、不良グループの柄の悪いとても学生には見えない老けて婚期を逃した中年親父みたいな奴等だ……」
『誰が不良グループの柄の悪いとても学生には見えない老けた婚期を逃した中年親父みたいな奴等じゃボケがぁ!?』
面白い程に彼らの声が重なっていた。
「畜生! この糞んだらぁ! こうなったらぶち殺して侘びぃ入れて貰うしかないわのぅ!?」
彼等からはものすごいさっきが漂い始めていた。これは戦うしかないようである。
「ミサカさん、私を降ろしてくれませんか?」
「はい、それが最善であると私も決断します、とミサカはあなたの指示に賛同しつつ降ろします」
ミサカは私を降ろしてくれた。
「ふぉふぉふぉwwwww お姫様抱っことはやりますなぁwwwww こりゃあぬっ殺すどころか拷問レベルですわwwwww」
「ウククククwwwwwww 野郎共、やっちまうど!!」
どうやらやるしかないらしい、ここは一つタンカでも吐いておこう。
「よろしい、ならば戦争だ!」「ウラー!(ロシア語で突撃)」「農民と軍は一つだ!」「プロテスタントVSカトリック、近日公開!」