しかしあちらさんは離れ離れで年に一度しか会えない、雨が降れば互いに涙を流して大変だな。


だが俺とお前はこうして簡単に会う事ができるし、腕を伸ばせば…



(いきなり距離を縮めてきた桃が肩を抱いてきた。)



(…掴まれた部分がじんわりと熱い。)



フッフフ…驚いたか?
俺が牽牛ならこのまま織姫を拐っちまうぜ…なんてな。


(桃は軽く笑うと肩を離し、今度は空を指差した。)


七夕は他の奴等と一緒に天の川でも見に行くか。
今年は織姫と牽牛の会瀬が叶えば良いな。
七夕伝説2