翌朝、定期購読している新聞が投げ込まれた
少し前に起きた「紅霧異変」についての物だった
作物とか人間の体に悪影響を与えた異変で、それについて詳しく知りたいと思っていたのだが
私は一枚の写真に釘付けになった
その写真に写っている人物は、「紅霧異変」の首謀者のようで椅子に堂々と座っている写真だった
「ははぁん、一目ぼれか?」
後ろから新聞を覗いていた父がそう言った
否定する利点もないので頷いておいた
「行って来な。死なないように」
新聞には吸血鬼と書かれていて、明らかに人間を襲う
だが、行かなければ思いは伝えられる事はできない
父も行って来いと言った
ならば行くしかない
「まぁ、新聞にゃあ幻想郷の賢者との契約で人里の人間は襲わないと書かれてるし大丈夫だろう」
ずっこけそうだった
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