【幽々子自室】
不安そうに辺りを見回しているミスティア。
「そんなに緊張しないの。ほら、座りなさい」
「は、はい」
「今日はねー、見せたいものがあるのよ」
「見せたいもの、ですか?」
「そう。……はい。これ」
「え?」
「今日はくりすます、とかいう日でしょ?」
「えと、はい……でもこれは……?」
「私が幼少の頃に使ってた着物のうちの一つだと思われるわ。生前の記憶は無いから多分だけど。ここは昔から私の部屋のようだし」
「へぇ」
「ま、そんなことはどうでもいいのよ。それは私からの贈り物。受け取ってもらえるかしら?」
「え!?こ、こんな高そうなもの頂けませんよ!」
「でも、私はもう着れないわ。そんなのその着物が可哀そうでしょ。だから貴女が使ってあげて」
「幽々子さん……。ありがとうございます。大切にしますね♪」
「そ・れ・に、貴女の着てる姿が見たいしね♪」
「あはは。ありがとうございます」
「あ、でもそれを着る前にー、もう一つしてあげたいことがあるのよねぇ」
「え?」
「うふふ♪」
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