「やっぱり思った通りね。大きさも丁度良いみたいね。苦しくない?」
「は、はい。平気です」
「似合ってるわよ。とっても」
「あ、ありがとうございます……///」
「いいのよ♪気に入ってくれて私も嬉しいわ」
「はい♪」
「………………ねえ。雀さん。いや……ミスティア」
さて、ここからが本題。
「はい……?」
「貴女はあの人の事をどう思ってるの?」
「…………えっ?」
「もう分かり切ってると思うけど貴方は妖怪で彼は人間。本来であれば一緒に生活するなんてありえない事なのよね。…………でも貴女たちは一緒にいる。それでももちろんいいと思うわ。別にそれを怒ってるわけではないの。ただね……人間と妖怪が結ばれて幸せになった例はないわよ、ミスティア。…………それは貴方も知ってるでしょ?まして種が違うとなるといずれはそういう事があるかもしれないのよ?彼はどうあがいても貴方の傍から居なくなってしまうのよ。同じ時間を歩んだとしても……人間の寿命は妖怪に比べるとあまりにも短いもの。それでも貴女は彼と一緒に居続けたいの?」
「確かに……幽々子さんが言ってることは良く分かります……。でも私は……私はやっぱりこのままがいいんです……。○○と一緒に……居たいんです……。例えいつか別れることになるとしても……私はそれまでを精一杯あの人と一緒に生きていたい……。我儘なのはわかっています……。でも……私は決めたんです……。何があっても○○と一緒にいる……傍にるんだって!だから私はどんな事があってもこれからも二人で一緒にいる事を選びます。」
さっきまでぽけーっとしてたのに、今だけは目が違う。
取り越し苦労だったようね。
「……その覚悟があるのなら、そう決めたのなら私はもう何も言わないわ。いいえ、言っても聞かないでしょうね。だったら、貴女はそのまま進みなさいな。……後悔だけはしちゃダメよ?ミスティア!」
ふふ。
何も言わない、って言った直後に言っちゃった。
私も歳を取ったわね。
「はい……。ありがとうございます幽々子さん……」
「余計なお世話だったかしら?」
「いえ……改めて覚悟が出来ました……」
「なら、よかったわ。そうね。貴女は貴女のペースでこれからも頑張りなさい」
——ちゅ……
「応援してるから」
「…………はい……///」
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