名前:ミスティア・ローレライ

焼いた鰻の数106本

鰻一本

【白玉楼客間】
「ただいま……」
そんなに長い時間居たわけではないのに、凄く疲れた。
でも、彼の顔を見ると少し安心する。
「お帰り。どうだった?」
「うん。着物の着こなし方とか、色々教えてもらったよ」
本当に色々、為になることから自分の身体の弱いところまで……。
「そうか。よかったね」
「うん。今日は、来てよかったよ。今度幽々子さんにサービスしないとね♪」
「店がつぶれない程度にね?」
「あはは……。そりゃそーだ」
「その着物、似合ってるよ」
「あ、ありがとう○○///」
そんなにストレートに褒められると照れるんだけど。
この人はそういうところ無頓着すぎ!
「でも、ごめんなミスティア……。俺、プレゼント忘れてた……。いつも世話になりっぱなしなのに……。今度埋め合わせするからさ」
こういうところには気づくのにね。
「んーん。私もいつも助けてもらってるし○○には感謝してるよ。だから気にしないで」
「そ、そうか?でも、ちゃんとするよ」
「うん……あとその……。私も用意できてなかったから……。その……すっごい急だけど……私からクリスマスプレゼントがあります……」
うわぁぁ!ドキドキしてきた!
ちゃんと出来るかな?私!
「え?」
「えと、ビックリさせたいから目、閉じてて?」
「え……ああ。こう?」
「うん……」
ああ、これが私から踏み出した初めの一歩になるなのかもしれない。
「…………………………………………///」
——ちゅ……
この一歩でこれからどうなるのかは私にも分からないし変化すらないかもしれない。
でも、いつか別れる日が来るのだとしても私は後悔しないように……○○に後悔させないように……これからも精一杯今を……○○と楽しもうと思う!

end
クリスマスイベント13