名前:ミスティア・ローレライ

焼いた鰻の数106本

鰻一本

【翌日、12月24日】


翌日部屋の中央に堂々とあるダンボール。これが何かというと……。
「あのさ、」
「話しかけないで○○!ここに隠れて幽々子さんになんとか諦めてもらうの!」
「それじゃバレちゃうでしょ……」
「このダンボールが私を守ってくれるの!ダンボールに隠れれば見つからないって前に輝夜が教えてくれたの!私はそれを信じます!」
——ぷるぷるぷる……
震えてるからバレバレなのは言わないほうがいいのだろうか……。
いや、まぁそれ以前の問題なんだけど。
——がらがら
「すーずーめさーん♪迎えに来たわよー」
「お邪魔します○○さん」
今日は妖夢も連れて来たみたいだ。
「ああ。いらっしゃい二人とも」
「……あらら?雀さんは……?」
ダンボールに目をやる。
——ぷるぷるぷるぷる……
「あー……ただ今留守にしてまして……」
「あら?そうなの?」
——がたがたがたがた……
「……。……ふふ。もう少し気配を消したほうがいいわよー?」


ある種の礼儀としてダンボールを持ち上げる幽々子。
頭からビックリマークが出てきそうな光景だな。
「ちんっ!?」
「はい連行ー♪妖夢、準備なさーい」
「はい。すみません女将さん許してください」
「うわーーん!」

クリスマスイベント2