名前:ミスティア・ローレライ

焼いた鰻の数106本

鰻一本

――パクンッ
携帯を閉じた、その瞬間。
背筋が凍りついた。
真後ろで、その音に被さって音が聞こえたのだ。
誰かの、足音。
助けだろうか。
……そんなわけはない。
それなら、もっと早く声をかけているだろう。
じゃあ、後ろに居るのはダレだ……!
気付いたら走っていた。
振り返ったそこにいたのは動物でも人間でもなく、俺の知っている生き物のどれでもなかった。


幻想郷入り5