(離してください、と腕を振りほどくと、男はぎろりとこちらを睨む。私がひっと小さく声をあげるともう一度にこりと優しそうに笑った。)

「ね、ホントに満足させてあげる自信あるよ、オレ」

(周りの人たちは痴情のもつれかなにかかと思っているのか、私たちをちらりと見ては過ぎ去ってゆく。
助けて、と小さく呟くと、ふといつも私の傍にいてくれるヒトの気配を感じた。その影の人物は——)

ランスロット
ヴェイン
ナンパされる2