(青い鎧が見えて、ぱちぱちと瞬きをする。そこに居たのは助けて欲しいと願った彼だった。彼の姿に安心したのかぼろりと涙がこぼれる。それをランスロットは見ていたのか、眉間にしわをよせて、見たことの無いような険しい顔をしていた。)

すまないが、君は彼女の知り合いか?
彼女は俺の大切な人なんだ、もしそうでないのなら、その手を引いてくれると嬉しいんだが
……無理だというのなら彼女が涙を流してしまった以上こちらも手段を選んではいられない、少し手荒になってしまうがそれでも?

(ひやりとした冷気とそれを纏った剣の柄に手を掛ける。そんなランスロットに男性は怖じ気づいてしまったのか、私に悪かったと言ってから走り去ってしまった)

ナンパされる3