「…っはぁ。それでいいんだよ」



そう言うとふらついた足つきで
信二が部屋から出て行こうとする。

(どこ行くの?)



「夜風に…あたってくるぜェ…」



信二はなんかかっこつけて出て行った。


しばらくすると部屋の窓から
ランニングシューズをはいた信二が
玄関を出て行くのが見えた。

ひとっ走り行くって事か。







(微妙な空気)


烏賊8