何に対してのごめん?
死ねよって言ったこと?
大丈夫、それなら気にしてねーぜ。
つーかむしろあんたに死ねって
言われんの待ってたんだよ。
俺が死にたいって言うより先にな。
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信二は興奮した様子で、
今までにないほどに饒舌だった。
俺はさァ、俺の死んだ理由を
あんたの為にしてーんだ。
俺は確かにあんたの為に生きたし
これからあんたの為に死ぬ。
最高だろ。
これ以上の人生なんてねえよ!
思えば最初から俺は
あんたの為に在ったのかもしれねえ。
あんたに出会うまで孤独だったのも
あんたに出会うための
踏み台だったに違いねえ。
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嬉々として語りながら
信二はいそいそと「準備」を進める。
あなたは必死に止めようと叫ぶが、
まるで耳に届いていないかのように
信二は雄弁を続ける。
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……
@ごめん…死ぬなよ…