………。

(バタン)


信二はしばらく黙り込んでいたが
何か思い付いたように
突然部屋から出ていった。


(バタン)


再び部屋に戻ってきた信二の手に
何か光るものが見えた。


あなたが危険を感じて逃げるより早く
信二があなたの腕を引き寄せた。


(ガチャリ)


手錠だ。




片方の手錠をあなたの右手につけた信二は、
もう片方を自分の左手にもつけた。



…。
嫌いな奴に軟禁されたら
さぞかし嫌だろうな。
俺は幸せだけど。




信二の右手には脅しのように
カッターナイフが光っている。

@弁解せずほっとく