「相変わらず妖怪がいる神社だな」
レミリアと話している間に、一人の少女が鳥居の前で一礼してから礼儀正しく境内に入ってきた。
美しく流れる青みがかった長い銀髪を、吹き抜けてきた一陣の風がはためかせる。その少女の名は、上白沢慧音。人間の里の守護者である。
「あんたも妖怪でしょ?」
「満月の時以外は人間だ。しかし、今からもっと神社に妖怪が増えるぞ」
慧音が振り返って、眼下の石段を見下ろした。そこには、たくさんの妖怪がいた。
そのほとんどが霊夢と何らかの関わりを持つ妖怪である。時には弾幕ごっこをしたり、時には共に宴会で盛り上がったり……皆印象に強く残る者たちばかりである。
結局――霊夢が望む、普通の人間の参拝者はあまり初詣に来てくれなかったが……霊夢はとても満足そうだった。
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