「あの子のこと…?
ええ、知ってるわ。

話せば長い
そう――――古い話よ」


とある山頂付近。
スペカと弾幕の風切り音が聞こえる中、その兎は話す。
語るは天狗たちの生き様。




「知ってる?
天狗は三つにわけられる…」




『強さを求める奴』





『プライドに生きる奴』





『戦況を読める奴』



「この三つよ。
あの子は――――」


数年前、幻想郷を巻き込んだ弾幕合戦があった。

「妖しき山の湯けむり弾幕事件」

兎の言葉で物語の幕は上がる。




「――確かに天狗だった」


山の規定は唯一つ

生き残れ――――


★妖しき山の天狗少女
相互リンクその8