(どんどんっ)

※あなたがノックをすると、母親らしき人物が恐る恐る顔を出した。
そして、迷子の少年を見るやいなや、少年に抱きついた。



母親
「ああっ…!
よかった、無事で……」



少年
「…おかーさんっ!
おかぁさーん!」



母親
「よかった…本当によかった…。
あなたが無事でいてくれて何よりよ。」



少年
「ごめんね、おかあさぁん…
ごめんね?また約束やぶっちゃって…
竹林の方に行っちゃったの。
ごめんなさい…。」



母親
「いいの。
お母さんはあなたが無事に戻ってきてくれただけで本当に幸せ。

ところで…そちらの方は?」



少年
「このお兄ちゃんが一緒に来てくれたの。
代わりに怒られてくれるって…」



母親
「それはそれは…危ないところを助けて頂いたようで…
本当にありがとうございます。
お礼の言い様も御座いません…

ほら、あなたもお礼を言いなさい」



少年
「うんっ!
ありがとう、○○ー!
うさぎのお姉ちゃんも、ありがとねー!」



母親
「うさぎのお姉ちゃん?」




「はい、実は私じゃなくあの子が見つけてくれたんです」
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