そんなある日、お師匠様が薬を一般に売り出して生計を立てようって言い出してさ。
鈴仙が人里に売薬に出るようになったの。


でも最初は全っ然売れなくてねー。


ま、当たり前よ。
薬を押し売りされたところで買いはしないでしょ?
そりゃ売れるわけないよね。
見るからに怪しいし、効くか効かないかわからない薬なんか買うやついないもん。
まだそのころはお師匠様の名声も響き渡ってないしさ。


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