お題の条件と離れているかもしれませんが……『別れ路の果て』イベントでゆゆ様に「お帰りなさい」って言ってもらえなかったのがなんだか寂しかったから、ゆゆ様に「お帰りなさい」って言ってもらいたいです。
より
そう言われてもねー
あの時も言ったけれど、あの時はまだうちの方ではないし、いずれ帰る予定だったでしょう?
だからこそ紫もそれに応えて、貴方を帰す機会を作ったわけなのだし
それに、「お帰りなさい」はどうしても言えないのよ
寂しいと言われると申し訳なくなるけれど、理解をして欲しいわ
あの、幽々子様
何で「お帰りなさい」って言えないんですか?
貴女はあの時感無量になってつい言ってしまった様だけれど、それでは駄目よ
はあ…
それはすみませんでした
お帰りなさいという言葉は、帰ってきた者に対して使う言葉
帰ってきたということは、そこは本来そのものがいる場所に来たということよ
で、でも彼は長いことうちにいましたし…
そう言ってもおかしくないですよ
彼に対して使うのは良いのよ
問題は、私と貴女がそれを使うことね
どういうことですか?
お帰りなさいを使う場面は、どういう場面か分かるかしら?
えっと…
私と幽々子様で言うなら、白玉楼に戻ってきた幽々子様に対して私が使ったりとか
正解
では、貴女と白玉楼の関係は?
それは…家みたいなものですけど
そう
つまりお帰りなさいとは、自分…この場合は貴女ね、の家に戻ってきた者に対して使うのよ
同じ家にいるのだから、それは親愛が深いでしょう
親愛の深い者が泣きながら「お帰りなさい」とか言ってきたらどう思う?
しかも今生の別れをした後に
「もしかして二人は俺のために何かしたのか?」
と思うかもしれないのよ
そんな考え方するなんて幽々子様くらいだと思いますよ
それに、それでも良いじゃないですか
心配するではないの
なるほど…
でも、心配させたくないためにそう言ったんですか
幽々子様も結構彼のことを想ってるんですね
まあそれだけではないのだけれどね
それでは、この話はこれで終わりにしましょうか
言えないわよねー
「お帰りなさい」を言わない本当の理由が、そのうちまた帰ってもらうからとか
あの時は未練が大きかったから戻したけれど、このままでは彼の未来がなくなってしまうから
それにしても、帰すために戻すとか、なかなか酷い亡霊よねー
「お帰りなさい」