申し訳ございませんでした
楽しいひとときに水を差したようでそれは良いんですけど…
紫様はどこに行ったんですか?用事が出来たと言って帰りました
私としては、言いたいことは全て終えたので結構ですあ、そうですわ
説教で思い出しましたが、映姫様は一度彼に説教をなされてましたよね?
結局映姫様は彼に何をおっしゃったのですか?
とても気になりますわ♪
幽々子の言っている説教とは、恐らく正月明け位にされたアレのことだろう
俺が言ったのか記憶にないのだが、「説教は御褒美」という言葉が発端だ
あれは…とにかく長かった
結局何時間説教されたのか…大したことは言っておりません
彼の生活についてですエッチなこととかはなかったのですか?
あるわけがないでしょう
私は説教をしていたのです
それなのに何故彼と男女の仲になるのですかいやいや、仮にも男女が一つの空間に数日間いたのです
きっと、
反省しているのであれば服を脱ぎなさい
…まったく、全然反省しているようには見えませんね
これはお仕置きです
貴方が嫌がっても続けますからね…とか言って
いやーん♪
いやーん♪ なのは貴女の髪の色と頭です
私は貴女から全然信用されていないのですねいえいえ、信用しておりますわ
それにしても、怒った顔も可愛いですわー♪
(ぎゅー)
ちょ…こんなところで…ところで映姫様はお約束をお破りになられたようでー
…!突然映姫を抱きしめたと思ったら、耳元に口を近付けそう言う幽々子
その言葉に映姫の肩が僅かに動いた
恐らくは動揺しているのだろう
約束というのは映姫がその時に言っていたあのことなのだろう
俺が冥界にいることについて口出しをしない、と…閻魔が嘘をつくわけには参りませんね
その通りです
私は貴女との約束を反古にし、彼に冥界にいる危険性を説きました
その結果については、今彼がここになお存在していることが全てです閻魔様の忠告すら無視するなんて、貴方もなかなか大胆なのねー
幽々子にだけは言われたくないさて、それではどうしましょうか
閻魔ともあろうお方が約束を破ったのですものねー♪
私を脅迫するおつもりですか?
本当に大胆なのは貴女の方ですね
…まあ良いでしょう
約束を反古にしたことは事実なのですから
それで私は何をすれば宜しいのですか?それでは少しお耳を拝借致しますわ♪
幽々子はそう言うと、映姫の耳元に口を近付け、何かを告げた
その声はあまりにも小さく、俺には聞き取れなかった…まあ良いでしょう
私の本意ではありませんが
しかし本当にそれで宜しいのですか?ええ、構いませんわ
そもそもそれは強制されるものではありませんし
本人の意思が一番ですわ
分かりました
…ところで、そろそろ私は仕事に行かなくてはなりません
失礼致します映姫は幽々子の言葉を承諾すると、そう言って白玉楼を離れていった幽々子様
閻魔様に何を言ったんですか?ふふ、秘密よ♪
そのうち分かるかもね
幽々子はそう言うと俺を一瞥した…気がしたバレンタイン