あら?
手伝いに来てくれたの
居間で待っていてくれて良かったのに
まあ、ありがとうね♪
そう言いながら、手早くお茶の準備を進めていく
お茶を飲んでばかりでいれるイメージがなかったので、この手早さは意外だった
てっきり…あら…
私がお茶もいれられないと思った?
なかなか失礼なことを思っているわね
私だって一通りの家事はこなせるのよ♪
俺の心を見透かしたかのように、俺の疑問に答える幽々子
今回に限らず、幽々子はあたかも当然のように心を見透かしてくる
俺が分かりやすい性格なのか、それとも幽々子が人の心を読むのが得意なのか…それじゃ折角来てもらったのだし、少し手伝って貰おうかしら
このお茶請けを持っていって頂戴
そう言ってお盆を一つ渡される
「お茶請け」というレベルではない量なのだが、幽々子はこれを本気で「お茶請け」と言うつもりなのだろうか?それでは行きましょう
みんなきっと待っているわ
俺と幽々子は客人を待たせまいと、急いで居間に向かう…ことはせず、ゆっくりと歩いて向かった
この辺りのマイペースらしさは、実に幽々子らしい居間へ